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はじまりはスマホから

*空の旅路*


写真家になる前にスマホとトイカメラで撮った1枚です。

私はカメラの知識もなく、ただ、撮ることが好きでした。

スマホでも、トイカメラでも、コンデジでもなんでも、

自分が好きだと思うものを撮っている瞬間が好きで幸せでした。


ある時に、10年以上憧れていた空の写真家HABUさんが、

「フォトブックのまとめ方」という内容で塾を開くことを知りました。

そのお知らせを見た時は、

人生ではじめて全身震えるような喜びを

体験したことを今でも覚えています。


カメラを使ったことがないけれどいいだろうか?

でもこんな機会は二度とないかもしれないし、

やってみたい、ダメ元でも応募してみよう。

そう思ってどきどきしながらHABUさんに問い合わせた所、

スマホでも大丈夫ですよと快くお返事をいただいたので、

無事塾に参加させてもらえることになりました。


思い返せばこの時、

HABUさんにスマホでもいいと言ってもらえたことで、

好きだと思う気持ちをそのまま

大切にしてもいいんのだと感じることができ、

のびのびと自由に走り回る子供のような心境になれた気がします。

一番最初に、知識よりも、技術よりも、機材よりも、

ただ好きだと思う気持ちだけで参加させてもらえたことは、

私にとって本当に有り難いことでした。

もしもこの時「こうあるべき」とされていたなら、

きっと今の自分はいないと思います。


フォトブックのまとめ方についてのお話は本当に奥が深くて面白くて、

改めて自分の写真、そして自分自身と向き合うきっかけとなりました。

塾を終える頃にはすっかり写真の世界にハマってしまって、

もっともっと写真を撮りたいと思うようになり、

HABUさん、お弟子さん、塾生のみなさんにカメラのことを教えてもらい、

すぐさま買いに行きました。

そして翌日にはカメラを抱えてオーストラリアへと飛び、

ISOも露出もシャッタースピードも何一つ分からない中、

とにかく夢中になって様々なものを撮りました。


その時はまだ写真家になろうという気持ちがあった訳ではなく、

やっぱりわくわくするような景色を

撮るのが楽しいという気持ちがベースでしたが、

結果的にはそこが写真家へ進むスタートラインとなり、

今の私に繋がっていると実感しています。


この写真は私の原点であり、見る度に、

撮るのが好きだと思う純粋な気持ちを思い出させてくれます。

これからもその気持ちを

大事にしながらやっていきたいと思うのと同時に、

私も誰かに繋げていけたらいいなと最近よく思います。


今日はなんだかそんな話がしたくなり、

つらつらと書いてしまいましたが、

これからも一緒に写真を楽しんでいけたら幸いです☺︎

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